「う、嘘だろ? 嘘だろな!?」
朔は、叫んだ。
「佳織は、まだ高校生なんだぞッ!!頼むドクター!! 佳織を助けてやってくれよ!!!」

『朔…。』

「…。申し訳ないが、もう…。心臓 いや、脳が、頭を打った衝撃で弱ってるんです。ですから、心肺がとても厳しい現状です。」

『佳織は…30%でも助かる確率があるんですねッ!!?』

陽翔は、ガタンとパイプイスから立ちあがった。

「はい。我々は、全力を尽くして佳織さんを助けます。」


「『よろしくお願いしますっ!!』」

朔と陽翔は、同時に頭をさげた。