ジッと彼を見ていれば… 春の風が私たちを包み、 彼と私の髪の毛を舞い踊らせる。 その隙間から見えた彼の顔…… 何て寂しそうな顔をするのだろうか…… その顔は、風がやんで顔が露わになった時に笑顔に変わった。 まるでペテン師だ。 そんな彼に私は聞いてしまったのだ。 何故聞いたかわからない。 でも聞かずには居られなかった。 彼が壊れそうで……