憎悪と、懺悔と、恋慕。

 
 「・・・昨日送ったメール、読んでないんですか??」

 両手を頭に乗せたままの早川さんが、オレの方にやって来た。

 「・・・読んだよ」

 「じゃあ何で・・・。 もう会わないって書いたじゃないですか」

 早川さんが頭の上の両手を、今度は両目に当てて泣き出した。

 もうこれ以上腫れさせたくないのに。

 泣かせたくないのに。

 また、泣かせてしまった。 

 そんな早川さんを、

 「泣くくらいなら振るなよ、木崎くんの事」

 早川さんのお父さんが、『しょうがない子だなぁ』と困った顔をしながら笑った。