憎悪と、懺悔と、恋慕。


 
 --------ぼろぼろぼろぼろ。

 堪えていた涙が、大きな粒となって次々零れ落ち、玄関の床に染みを作った。

 玄関で暫く泣いて、気が済むと靴を脱いでリビングへ向かい、木崎センパイ家とは比べ物にならない位安いソファーに腰を掛けた。

 明日もシゴトなお父さんは、寝ている時間。

 弟はお友達の家にお泊り。

 今日しかない。

 このチャンスを逃したら、次はいつになるか分からない。

 今日こそお母さんをとっ捕まえて、不倫をやめさせる。

 逃すもんか。