ーーやっと学校に着いた。


いつものことだけど、本当にギリギリで。


走ってきたせいか、息が上がって疲れてしまった。


すると、瞬君が
『愛梨、大丈夫?クラス表見に行くか』

と、心配してくれた。


瞬君はいつも、わたしのことを気遣ってくれる。


私は、
「うんっ!
一緒のクラスだったらいいね!」


そう言いながら、クラス表を見に行くと、



……すごい人…

さすが高校だけあって、たくさんの人で全然見えない。


わたしが小さいせいもあるけど…



その時、

「きゃっ!」


いきなりブレザーを引っ張られて、引き寄せられてしまった。