祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

田舎道を車で走っていた5人は辺りが暗くなると実家へと帰った。




「………今日俺んちの庭でバーベキューするって。8時くらいになったら庭に来て」


「カゼのおばちゃんって何かあるとバーベキューしたがるよね」


「………そうだね。祝い事の時もいつもバーベキューだったかも」




5人はバーベキューの時間まで一旦家に帰る事にした。


イノリは家に入ろうとしたキヨを手招きする。




「キヨ、ちょっといいか」

「ん?どうしたの」

「ここじゃ何だから俺んち来いよ」




キヨはイノリと共に、お隣のイノリの家へと入った。



イノリの家に入ると、走ってきたイノリの母親がキヨに抱きつく。




「きゃー!美月ちゃん久しぶり!!会いたかったわ」


「祭ちゃん久しぶり♪私も会いたかったぁ」


「美月ちゃんの顔は毎日見てたから、毎日会えないのが寂しいわ」




祭(マツリ)ちゃんとはイノリの母親の名前。


イノリの母はキヨに頬擦りをしながら喜んでいた。




「…そういやキヨの名前って美月だったな」

「何それ!何年一緒にいると思ってるのよ!!」




イノリとキヨが服を引っ張り合っていると、イノリの母親はその光景を嬉しそうに見つめていた。