○あとがき○


最後まで読んで下さりありがとうございます。


暗い場面が多くなってしまい、気分を害された方がいたら申し訳ありません。



しかし付け加えたものもありますが、実体験を元に書いたのでとても書きやすい作品でした。



本当は実話を書くつもりはなかったんです。

カゼの死やイノリとの過去を物語のように前向きに考えていないので…。



でも書き記す事により皆さんの感想などを聞いて違った捉え方が出来るのではないかと思い、書きました。




5人は名前は違いますが実在する人物です。

性格や出来事は全て5人を元に書いてます。


個々の心情は、思い出話をした時に聞いた話を元にしてます。



カゼの死のシーンは、実際はただ痛かっただけかもしれませんが、私が書き記したようであって欲しいと願って書きました。




小説の中のキヨは私なのですが、彼女は清田美月という私とは違う一人の人間な気がします。



私はキヨ程優しくないし、イノリの全てを心から許していないと思います。

何とも心の狭い人間ですね(^^;)




皆さんにも大切な人がいると思います。

その人を大切にして下さい。


そばにいてくれる人は、必ずしもずっといるワケではありません。


人はいきなりいなくなったり離れていったり、死んでしまったりします。



だからそばにいる大切な人の手を決して離さないで下さい。


傷付いても、辛くても

心から誰かを大切に想う気持ちこそが幸せなんだと私は思います。



この作品が皆さんの心に残ったら嬉しいです。


最後になりますが、恋愛関係にはならないけどキヨとカゼはお互いが一番の理解者であり、イノリとカンナは大人の会話が成立する心許せる仲です。


1番影が薄く、好きな人とは結ばれず、愛のない関係の親友の息子を養うケンは不憫だなと書いてて思いました(笑)

しかし実際のケンも優しく思いやりのある人です。





実在するキヨとイノリも末永く幸せであるよう、願って頂けたら幸いです。




【祈りのいらない世界で】著者・陽生