祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

いつの間にか大きくなった身長、背中、手。

凛々しくなった顔。



ほんの少し前までは、自分とさほど変わらない背丈だったイノリ。


カンナもカゼもケンもいつの間にか大きくなった。




小さい頃のまま、田んぼや河原で遊んでいられたらどんなによかったのだろう。




そんな気持ちを抱いたキヨがイノリと共に家に帰ると、カンナとケンとカゼが玄関に駆けてきた。




「おかえり、キヨとイノリ。デートでもしてたの?」

「キヨ〜♪会いたかったよ」

「………おかえり」


「3人一緒に話すな!!」




5人は玄関で笑いながら抱き合っていた。





家族のように当たり前にそばにいて、笑いあえる大切な存在。




5人でいる幸せなこんな日々が続けばいいと思った。