暫くしてカフェから出た2人は、並んで歩きながら駅を目指した。
キヨは隣りを歩くイノリの手を見つめると、ソッと手を伸ばして引っ込めた。
昔なら、何も気にせずに手を繋げていたのに改めて繋ごうと思うと恥ずかしくて触れない。
いつからこんなに好きになったのだろう…。
隣りにいるイノリの全てが欲しくて触りたくて仕方ない。
カゼとケンも同じだけ一緒に過ごしてきたのに
どうしてこの人だけにこんなにも惹かれるのか。
わからない。
そんなのわからない。
だけどそばにいたい。
隣りを歩きたい。
その声が聞きたい。
私の全てがイノリを求めてる。
イノリだけを求めてる。
まるで何かで引き付けられているみたいに。
イノリじゃなきゃ満たされないんだと、心が叫んでる。
イノリ…
大好きだよ。
キヨが心の中でそう呟いていると、キヨの小さな右手をイノリの大きな左手が包み込んだ。
「――!!…イノリ?」
「はぐれないようにちゃんと握ってろ」
「…うん。ありがとう」
イノリの優しさは今のキヨにとっては辛かった。
抑えている欲望が溢れてしまうから。
独り占めしたくて仕方なくなるから……
キヨは隣りを歩くイノリの手を見つめると、ソッと手を伸ばして引っ込めた。
昔なら、何も気にせずに手を繋げていたのに改めて繋ごうと思うと恥ずかしくて触れない。
いつからこんなに好きになったのだろう…。
隣りにいるイノリの全てが欲しくて触りたくて仕方ない。
カゼとケンも同じだけ一緒に過ごしてきたのに
どうしてこの人だけにこんなにも惹かれるのか。
わからない。
そんなのわからない。
だけどそばにいたい。
隣りを歩きたい。
その声が聞きたい。
私の全てがイノリを求めてる。
イノリだけを求めてる。
まるで何かで引き付けられているみたいに。
イノリじゃなきゃ満たされないんだと、心が叫んでる。
イノリ…
大好きだよ。
キヨが心の中でそう呟いていると、キヨの小さな右手をイノリの大きな左手が包み込んだ。
「――!!…イノリ?」
「はぐれないようにちゃんと握ってろ」
「…うん。ありがとう」
イノリの優しさは今のキヨにとっては辛かった。
抑えている欲望が溢れてしまうから。
独り占めしたくて仕方なくなるから……

