祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「何だお前、ヤキモチか?」

「コイツにベタベタされんの嫌なんスよ」

「祈は独占欲強そうだもんなぁ。愛されてんね、彼女。てなワケで彼女まったねぇ〜」



店長はキヨに手を振ると、スタッフルームに入っていった。


キヨが恐る恐るイノリを見ると、案の定険しい顔をしている。




「イノリ?彼女って勘違いされてるけど…いいの?」

「いんだよ!お前は誰にでもいい顔すんな!!このバカ!!」



イノリは怒鳴ると接客に向かった。


何で怒られたのかがわからないキヨがイノリを見つめていると、恐い程の営業スマイルをしているイノリが女性客と話していた。




「お兄さん、身長いくつですか?凄い背高いですよね」

「身長は182cmですね。もう少し伸びてるかもしれないけど」

「高ーい!この辺に住んでるんですか?」

「あぁ。結構近場に住んでますよ。最近大学に通う為に東京来たばっかの超ド田舎モンです」

「えーっ!!見えない!!超都会に馴染んでるよ」



女性客と楽しそうに話すイノリを見ていると、イライラして仕方がないキヨ。




イノリは独占欲が強い。



だけど、それ以上に自分の方が独占欲が強い事に気付いたキヨが2人を睨みつけていると、女性客はイノリに触り始めた。