祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「………カンナ、酔ってはいなかったけど、結構飲んでたからね」


「う〜…カンナ辛そう。…そうだ!まだイノリ達寝てるし、二日酔いの薬買いに行こうか?」


「………そうだね。きっとケンも二日酔いになってそうだから」



カゼとキヨは浴衣から服に着替えコートを羽織ると、レンタカーのキイを持ちホテルから出た。




「まだ朝方だから冷えるね。…なんでオープンカーなのよ、ケンのバカ」

「………左ハンドルだから運転しづらい」

「事故らないでね?」

「………キヨを乗せてるから大丈夫。安全運転するから事故ったりしない」



カゼはエンジンをかけると車を発進させた。

キヨは音楽をかける。




朝の冷えた空気が軽快な音楽が流れる車内に入り込んできた。




「ひゃ―!寒い寒いっ!!」



キヨが体を縮こませてバタバタしているとカゼは路肩に車を止め、着ていたコートをキヨに掛けた。




「え?いいよ、カゼ。カゼも寒いでしょ!?」

「………女の子は体を冷やしちゃダメだ。俺は大丈夫だよ」

「カゼは紳士だなぁ。ありがとう、あったかい…」



キヨがカゼのコートにくるまり笑みを向けると、カゼはキヨの頭を撫で再び車を走らせた。




近くのコンビニで二日酔いの薬を買った2人は、暫く海沿いの道をドライブする事にした。