祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

イノリが布団に戻ると、浴衣から覗くキヨの二の腕にカゼが噛みついていた。




「………まだ…食える……」

「ふ〜…ん…痛い〜。ハミハミしないの…」



噛みつかれているキヨはぐずり出す。




「おい!キヨは食いもんじゃねぇぞ。確かに美味そうな二の腕してっけど」

「レストランであんなに食べてたのに、まだお腹空いてるのかしら」



イノリはカゼを蹴飛ばすと、キヨを自分に引き寄せた。



キヨの二の腕にはカゼの歯型がくっきりとついている。

イノリは歯型がついている場所を優しく舐めた。





「カンナ、カゼがまたキヨを噛まねぇように見張っててくれ」

「抱きしめておくから大丈夫よ」

「抱きしめたいだけなくせに」

「うるさいわね!またキヨに噛みつかせるわよ!?」

「…余計な事言って悪かった」



カンナは真っ赤になりながら、ムニャムニャと寝言を呟いているカゼに抱きついた。


カゼの匂いと体温を感じる事が出来る事に、カンナはこの上ない程の幸せを感じていた。




「…ん〜イノリ…」



キヨはもぞもぞと動きながらイノリにキツく抱きついていた。


はだけている浴衣から覗くキヨの体と密着するイノリは、キヨの肌の感触に反応した。




「…っ。浴衣ってのがマズいな。感触がモロにわかっちまう。…あ゙〜!理性が吹っ飛ぶ…」



18歳の男であるイノリは葛藤と闘っていた。