祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「…俺は…お前が思ってるよりずっと汚ねぇ男だぞ?だから…お前を抱く資格なんかない。…なのにっ…」


「……汚してイノリ。あなたで私を…。イノリになら構わないよ。幸せだもん…イノリなら。例え壊されてしまっても」



キヨがそう言って目を閉じると、イノリは目をギュッと瞑り歯を食いしばった。




「………キヨっ…」



イノリがキヨを抱きしめると、何やら体が重いキヨ。


不審に思ったイノリがキヨの顔を覗くと、キヨは幸せそうな顔をして眠っていた。




「…は?こんなオチなのか!?」



イノリはガッカリしたようなホッとしたような気持ちになり、力が抜けその場にしゃがみ込んだ。




「酔った勢いってやつか。…何だよ」



イノリはキヨに浴衣を着せると抱き上げ、布団に寝かせた。




「…子供のままだと?悪いな。俺は物心ついてからずっと、お前を女として見てるぞ」



イノリはキヨの隣の布団に寝そべりながらキヨの頭を撫でていた。




「…イノリ……」

「何だよ……そんな猫なで声を出すな。襲うぞ」



イノリが赤くなりながらそう呟くと、騒がしい声と共にケン達が帰ってきた。