祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

クリスマス、大晦日、元旦。

そして入試を受け、無事に合格が確定した5人。




受験地獄から解放され、いつもと変わらない日常を送っていた彼ら。


今日はそんな5人の高校の卒業式だった。





「イノリ―!!卒業式に遅刻はヤバいって!!」



中々家から出てこないイノリを呼ぶキヨ達。

暫くすると、凄い寝癖のついた目が半開きのイノリがノソノソと出て来た。




「悪い。…二度寝したわ」


イノリは4人に謝りながら自転車を引っ張り出した。


イノリがサドルに座るとキヨは荷台に跨る。




5人は急いで高校へと向かった。


カゼ、カンナ、ケン、イノリの4台の自転車は並んで走行する。




「ずっと気になってたんだけどさぁ、なんでキヨとイノリってニケツで通学してんの?中学の時からだよね」

「ケン、今更過ぎない?」



カンナはケンの6年越しの疑問にツッコミを入れる。