祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「キヨ、イノリ!!俺らの番だよ」



お詣りの列に並んでいるケンが2人を手招きすると、キヨとイノリはケン達の元に駆け寄った。



5人はお賽銭を入れると手を叩き、目を瞑った。



同じ願いを願いながら…。





「よしっ!次は絵馬書こうよ」

「えーっ!おみくじが先でしょ」

「………甘酒」

「合格祈願の御守り買いましょうよ」

「何か食いたい」



性格がまるで合わない5人は、次の行動についてもめ始めた。



結局誰も折れない為、5人は神社の入り口を待ち合わせ場所にし、単独行動をする事にした。




「もうみんな頑固なんだから。神社と言ったらおみくじでしょうに。…私も頑固だけどさ」



キヨはブツブツと文句を言うと、おみくじが置いてある場所へと向かった。


おみくじを前にキヨは立ち止まる。




「…みんなの分も引いていこうかな。どうせみんな引かないつもりだし」



キヨはおみくじを5回引くと、くじを開けずに待ち合わせ場所へと向かった。