祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「………あと30秒」



カゼの声にキヨ達がテレビを観ると、既にカウントダウンが始まっていた。


5人はテレビの声と共にカウントダウンを始める。




「……3…2…1!!新年あけましておめでとうございま―す♪」



5人は手を繋いで輪になり、ぐるぐると回り始めた。


するといきなりイノリに手を離されたケンは吹っ飛び、壁にぶつかる。


部屋に鈍い音が響くと同時に外から鐘の音が聞こえてきた。




「ぎゃははは!!だっせーなケン」

「いきなり離すなよっ!!」



ケンとイノリが騒いでいると、キヨがイノリの腕を引っ張った。




「そんな事より早く神社行こう」

「そんな事って酷いよ、キヨ〜」



5人はホッカイロを服に貼り付け、寒さ対策をすると神社へと足を運んだ。



午前1時になる時間だというのに神社は沢山の人で賑わっていた。




「キヨ、迷子になるなよ」

「ならないよ!失礼だな」

「それはどうかな。迷子の達人さん」



そう言って笑うイノリをキヨは顔を膨らませながら叩く。