祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「大丈夫。いつまでも一緒にいるから」

「うんっ!うん!!私もずっと一緒にいる。カンナと離れないっ」

「私もね、悩んでたのよ?みんなどこの大学受けるのかなって。だから聞けてよかったわ」



キヨとカンナがくっつきながら話していると、ケンが2人に抱きついた。




「俺もみんなと同じ大学受ける〜♪キヨとカンナとカゼと一緒にいられるもんね」



ケンがニッコリ笑うとカゼも3人に抱きつく。


ぎゅうぎゅうに抱き合っていた4人は、バランスを崩し倒した。




「あははは!!おかしーい」

「寒空の下何やってるのかしらね、私達」

「………楽しい」

「東京行ってもこうしてバカやってような♪」



4人は転倒したまま笑い合っていた。



これからもずっとこうして一緒にいられる事が嬉しくて、自然と笑みがこぼれてきた。




「あっ、ねぇ。イノリは?」

「あぁ。家に寄って東京行きの事話したんだけど、特に食いつきもしないで家の中に入って行っちゃったのよ」

「………イノリは素直じゃないからね」



キヨは体を起こすと、土手から走り去った。


3人はキヨの背中を見送る。