祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「………またキヨに何かしたら今度はこれじゃあ済まないからね」


「よくやったぞ、カゼ。よっしゃー!次は俺が殴る番〜♪よくも俺のキヨを――!!」


「ケンはやめなさい。ややこしい事になるから」



カンナに止められたケンは渋々拳を降ろした。


カンナは倒れている鈴木のに歩み寄ると、屈んで目線を合わせた。




「わかったかしら?私達からキヨを奪ったりなんか出来ないんだって事。キヨが離れて行こうとしても、私達が何処にも行かせないわ」



カンナは作り笑いを鈴木に向けると一瞬で真顔に戻り、鈴木に平手打ちをした。




「男としての恥を知りなさい。…今後一切、可愛いうちの子に近付かないで」

「…俺だってお前らの顔なんか見たくねぇよ!!」



鈴木は地面を殴ると、5人の元から去っていった。




「………カンナ、極道みたい」

「は?そんなに迫力ないわよ」

「いやいや、カンナの迫力は凄いよ。極道以上じゃないかな」



ケンが得意げにそう言うと、カンナはギロリとケンを睨んだ。



その目が極道なんだってば!!と思いながらも、ペコペコと頭を下げるケン。