祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

カゼとカンナがコンビニから戻ってくるとケンのライブも終わり


5人は文化祭最後の締め括りであるキャンプファイヤーに参加する為、グラウンドへ向かった。




グラウンドには沢山の生徒が集まっていた。


生徒達は写真を撮ったり、告白をしていたりと文化祭を満喫しているよう。




5人は並んで朝礼台の上に座っていた。



「キャンプファイヤーって言っても、ただ火を焚いてるだけで踊ったりしないのよね。意味あるのかしら」


「カンナ、それを言っちゃおしまいだよ。何なら俺があの前で歌ってこようか?」


「ケンの歌はさっき散々聞いたわよ」



カンナとケンが話している横で、カゼはコンビニで買ってきたパンやらおにぎりやらを黙々と食べている。




「………あそこでスルメ炙ったら美味しそうだよね」

「カゼは食べてるか寝てるかのどっちかだな」



ケンはポリポリとたくあんを食べるカゼを見て溜め息をつくと、珍しくキヨにベッタリとくっついているイノリに視線を移した。



「イノリ?何かあったの?イノリがキヨにベッタリなのって珍しいよね。いつもならキヨがイノリにベッタリなのに」

「何もねぇよ…。ちょっと眠いだけだ」

「ならいいんだけどさ。……ってよくなーい!!キヨにベタベタすんなっ」




ケンはイノリをキヨの肩から突き飛ばすと、イノリは朝礼台の端に頭をぶつけた。