祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「ケン、無料券半分こしよ♪私、イノリとケンどっちの名前書こうか悩んだもん。だから半分こ。はい」



キヨがニッコリ笑って無料券を渡すと、ケンは目をうるうるさせながらキヨに抱きついた。




「可愛い―!!キヨ可愛いよぉ!!」

「ケン、ライブ頑張ってね。あとパフォーマンスのダンス頑張ろうね♪」



キヨはケンの頭をポンポンと叩くと、ニッと笑った。




「………うん。やっぱりキヨは癒し系だね」

「キヨは純粋だからね。本当に優しい子よ」

「何でもいいけど、ケンの野郎はいつまで引っ付いてんだ」

「………妬かない妬かない」

「カゼは黙れ!!」




5人は騒ぎながら体育館へと向かった。



体育館はライブを心待ちにしている人達で既に溢れかえっていた。




「うぅっ…緊張する。こんなに人いると思わなかったよ」

「大丈夫よ。踊っちゃえば人の目なんか気にならなくなるわ」



カンナは緊張して震えているキヨの頭を撫でる。