祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「イノリ、なんで私の名前書いたの?」


「それを聞くか?深い意味なんかねぇよ。参加してた女の中で1番キヨがよかった、それだけだ」


「素直じゃないなぁ」


「うっせぇ!!ほっとけバカ」



カップル成立となったキヨ達は、賞品として学食の無料券10日分を貰った。




「しょぼいな。学食かよ」

「………今すぐ食べれる物がよかった」

「文句言わないの!!高校の文化祭よ?そんなにお金掛けられないでしょ」



カンナがイノリとカゼを叱っていると、ショックで気力を無くしたケンがボソッと呟いた。



「バンドの時間だよ…。着替え持って体育館いくよ…」



ヨロヨロと歩くケンを見つめる4人。




「何だ、あいつ」

「キヨとカップル成立出来なかったから落ち込んでるのよ、きっと」



カンナの言葉を聞いたキヨは、ケンに駆け寄り服の裾を掴む。


ケンはしょんぼりとした目でキヨを見た。