祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「ぷっ…あははは!!ムードもクソもねぇな、お前は」


「そんなに笑わないでよ!!…イノリのこと探し回ってたから体力使っちゃったの」


「どっかの誰かさんが『イノリなんか嫌いだもん』とか言って、俺の誘いを断るからいけないんだ」


「…だって…女の子達とイチャイチャしてるから。イノリがいけないんだ!!」



もにょもにょ話しているキヨの手をイノリは握りしめた。




「はいはい、悪うございました。ほら、早く文化祭回ろうぜ。早くしねぇとケンのバンドの時間になっちまうぞ。腹減ってんだろ?」

「…うん!!」



2人は屋上から出ると、高校最後の文化祭を楽しんだ。




私はイノリ、カゼ、カンナ、ケンに支えられている。

昔からずっと4人は私の絶対的味方でいてくれている。



だから私も、4人に何があっても支えてあげられるように強くなろう。


4人が悩んだ時に癒やしてあげられる、そんな存在になりたい。





泣き虫で甘ったれなキヨが少し強くなれた瞬間だった。