祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「…っ!!カゼっ…カゼぇ〜!!」

「………大丈夫。ずっとそばにいるよ」





その頃、イノリはギャル達と共に廊下を歩いていた。



「ねぇ祈。さっき怒鳴った女の子といつも一緒にいるよね。彼女なの?」

「ちげぇよ。ってか離せ!!くっつくな!!」

「いいじゃん♪部活以外で祈といられるのなんて滅多にないんだから」



ギャルはイノリの腕に絡みついたまま離れようとしない。



「祈ね、後輩にめっちゃ人気あるのよ。私もさぁ〜祈目当てでマネになったんだよね。彼女いないなら付き合ってよ」

「悪いな。誰とも付き合うつもりなんてない」

「いいじゃん。好きなんだから」

「俺は好きじゃない。だから離せ」




イノリはギャルの腕を振り払うと睨みつけた。




「何よ、やっぱりあの子が好きなんじゃない。あの子には優しいもの、祈」

「……あぁそうだよ。悪いか!?」




イノリがそう言ってギャル達から離れて歩くと、下駄箱の前でカゼとキヨが抱き合っているのが見えた。