祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「………スーツ、堅苦しくてヤダ」

「こんなに似合ってるんだし、少しの我慢だよ」



スーツを脱ごうとするカゼを止めるキヨ。


キヨがカンナを見ると、カンナはボッとカゼを見つめている。




「カンナ?大丈夫?」

「へっ!?…あ、ああ。大丈夫よ」

「…そうだ。みんなで写真撮ろうよ」



キヨはクラスメイトにカメラを渡すと、4人とくっついた。


写真を撮り終えるとキヨはカンナに耳打ちをする。




「カゼが他の子に取られないように見張っておかないとね」

「もうキヨったら…。でも本当にあれは犯罪よ。なんであんなに素敵なのかしら」

「カンナは本当にカゼにメロメロだね♪可愛い」



キヨとカンナがヒソヒソと話していると、教室に客がなだれ込んできた。



指名が集中するカゼ。

カゼのおかげで5人のクラスは大繁盛。



するとあるギャルの団体が入ってきた。



「祈〜♪ホストやってるんだって?指名してあげる」

「祈、カッコいいじゃーん」



ギャル達はイノリに絡みつきながら話している。




キヨはその光景を見て苛々していた。

カンナはそんなキヨに気付く。