祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「そうだ。俺のバンド、文化祭でライブやるんだけど4人で前座のパフォーマンスしてくれない?」

「は?パフォーマンス!?何すればいいんだよ」

「そうだなぁ。例えばダンスするとか漫才するとか」



ケンの言葉にキヨ達は険しい表情をする。


するとカゼが廊下に手を突いてブレイクダンスを踊り出す。

4人は呆気にとられた。



「………こんなんでいい?」

「凄いっ!すごーい!!カゼ、いつそんなダンス覚えたの?」

「………テレビでやってた」



カゼは体を起こすと頷いた。


カゼのダンスを見たクラスの女子達は目がハートになっている。




「じゃあダンスに決定♪みんなでカゼに習おう」

「習おうって…。文化祭まであと1ヶ月しかないよ?踊れるようになるかな」

「………大丈夫。俺も今日初めて踊ったから」

「え!?あれで初めてなの!?上手すぎだよ。…まぁカゼは運動神経いいからね」



こうしてダンスの練習を始めた5人。


Hip-Hop、R&Bなど色々踊っている内に何とか形になってきた。




「ねぇねぇ、パフォーマンスの時みんなでお揃いの服着ようよ」

「いいわね。一致団結してる感じが出るし」



キヨの意見に賛成する4人。



その日の帰り、5人はお揃いの黒いTシャツと白い大きなパーカー、そして迷彩のワークパンツを購入した。



「楽しみだね、高校最後の文化祭。クラスの出し物もケンのライブも頑張ろうね」

「おー♪」




5人は高校生活最後の文化祭を心待ちにしていた。