祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「え?カンナと一緒に走るの!?」

「そうみたいね。参加人数が少ないから仕方ないわよ」



2人がスタートラインに立ち前を向くと、ゴールにイノリとカゼ、ケンが立って2人に手を振っていた。




「あそこにいられると逆にプレッシャーだよぉ…」

「ゴールしたらイノリに抱きつけると思えばいいじゃない」



2人が話しているとピストルが鳴り、キヨとカンナは出遅れた。


しかしすぐに前を走っている人達を抜かし、2人で競い合うキヨとカンナ。




「キヨ!1位になったら抱っこしてやるぞ」

「イノリはダメ!!俺がチューしてあげるよ♪カンナにも」

「………お腹空いた」



ゴールで騒いでいる男達を見て笑ったキヨは転倒してしまった。

その間にカンナや他の人はゴールする。




「いたた…。転んじゃった……ひゃっ!!」



キヨは立ち上がろうとすると、足首に痛みが走り再びその場に転んだ。




「あちゃー…捻ったかな?」



キヨが足を見ているとイノリがやってきた。




「また派手に転んだな。どうした?足、痛いのか?」

「イノリ達が変な事叫んでるから笑っちゃったんだよ!!…足首捻ったみたい」

「本当どこまでも手のかかる奴だな」



イノリはキヨをお姫様抱っこすると、医務室になっているテントに運んだ。


キヨは捻挫だと言われ、湿布を貼って貰うとイノリと共に地区のテントへと戻った。




「キヨ大丈夫?いきなり姿が消えたからビックリしたら、転んでるんだもの」


「へへっ。無理してカンナを追いながら走ったら捻挫しちゃったよ」


「元はといえば、男共が変な事叫んでるからよ!!私も笑いそうになっちゃったもの」



カンナは男3人を説教し始めた。