祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「キャー!!イノリカッコいい♪」

「カゼ〜素敵よぉ♪」



キヨとカンナは我を忘れて愛する人を応援する。



すると、いきなりカゼが立ち止まりイノリが一着でゴールした。




「え?なんで!?カゼ止まっちゃったよ?」

「多分飽きたかお腹空いたのよ」

「でもあれじゃビリになっちゃうよ。カゼ――!!ゴールしたらご飯だよー!!」



キヨがそう叫ぶとカゼはピクリと反応し、ケンに抜かされながらも3位でゴールした。




「やっぱりお腹空いたのね。細いくせに大食いだからなぁ、カゼは」



キヨとカンナが苦笑いしていると、1、2、3位を総ナメにした男達が戻ってきた。



「みんな運動神経いいんだね。特にイノリ!凄いカッコよかったよ♪」

「まぁな。カゼがいきなり止まった時はビビったけど」

「………腹が減って力が無くなった」



カゼがそう呟くと4人はやっぱり…と笑った。




「今度はキヨとカンナだな。カンナは心配ねぇけどキヨ大丈夫か?コケるなよ」

「イノリにゴールに立っててもらったら?そうしたらキヨ1位になれるかもしれないわよ」

「なんでよ!いいもん、イノリなんかいなくても頑張れるもん!!」



キヨは赤くなって口を尖らすとグラウンドに歩いていった。


4人はそんなキヨに笑う。