祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

キヨが目を覚ますと窓の外は暗く、部屋の中も真っ暗だった。


電気をつけようとベッドから起き上がると柔らかい何かを踏んだ。



「ぎゃあああ!!何!?何!?」



キヨが急いで電気をつけると、足元にはイノリが転がっていた。


キヨの部屋には、イノリ・ケン・カゼ・カンナが床で眠っている。




「みんな心配してくれたんだね。…ありがとう」



キヨは体温計を脇に挟むと、熱が下がっているのに気付き、毛布を広げイノリにくっつくと4人と並んで床で眠った。




「美月、熱下がった?」



キヨの部屋に様子を見に来た母は川の字で並ぶ5人を見てニッコリ微笑むと、部屋を後にした。



小さい頃から変わらない彼ら。

5人の両親達も、その5人の関係を微笑ましく思っていた。




「ん〜…さみぃ。…ってなんでキヨまでここで寝てんだよ」



床で眠っていたイノリは寒さを感じ、目を覚ました。


床で眠っている4人も寒いのか体を縮こませている。




イノリは面倒くさそうに起き上がると、キヨの部屋の押し入れから毛布を出し4人に掛けた。