「イノリのバカっ!乱暴者!!つり目!!寝癖っ!!」
「はぁ!?うっせぇ!!」
「いつ私がカゼに惚れたなんて言った?カゼに惚れてるのはカンナでしょ〜。私はっ…イノリじゃなきゃ…」
キヨが目を擦りながら泣くと、イノリはキヨの腕を引っ張り自分に引き寄せた。
「…どこにも行くな」
「イノリ?」
「お前は俺の目の届く所にいろ。いや、隣りにいろ。勝手に離れんな…」
キヨは抱き締めてくれているイノリが震えている事に気付いた。
「お前がいないのは嫌だっ…」
イノリが涙目になりながらキヨの頬に顔を寄せると、キヨは震える手をイノリの背中に回し、イノリの服を握り締めた。
「…っ…!!私もやだ…イノリがいないのは嫌だ!!うぁぁぁんっ!!」
いつもは虫の声と草の匂いに包まれている2人を
今日は波の音と潮の香りが包み込む。
色んな音や匂いがあるこの世界で
一番大切で一番大好きなイノリの心臓の音とイノリの匂いに包まれ
キヨは幸せだった。
「…怒鳴って悪かったな」
「イノリの怒りんぼ…」
「だから謝ってんだろーが!!」
イノリはキヨを再び引き寄せるとキヨの後頭部を抱きかかえ、額にキスをした。
キヨは真っ赤になると泣き止んだ。
イノリだけが使える魔法。
キヨはイノリの胸に頬を寄せた。
私が泣くのはイノリにキスをして欲しいから。
私が甘ったれなのはイノリに頭を撫でて欲しいから。
私がイノリだけを求めるのは…
愛しているから。
イノリが私を幼なじみや手の掛かる妹としか見ていなくても
こうして一緒にいられるなら、それでいい。
イノリがいなくなるくらいなら、今のままでいい。
だからどうか神様…
イノリを取らないで下さい。
イノリだけは私から奪わないで。
キヨはそう願った。
「はぁ!?うっせぇ!!」
「いつ私がカゼに惚れたなんて言った?カゼに惚れてるのはカンナでしょ〜。私はっ…イノリじゃなきゃ…」
キヨが目を擦りながら泣くと、イノリはキヨの腕を引っ張り自分に引き寄せた。
「…どこにも行くな」
「イノリ?」
「お前は俺の目の届く所にいろ。いや、隣りにいろ。勝手に離れんな…」
キヨは抱き締めてくれているイノリが震えている事に気付いた。
「お前がいないのは嫌だっ…」
イノリが涙目になりながらキヨの頬に顔を寄せると、キヨは震える手をイノリの背中に回し、イノリの服を握り締めた。
「…っ…!!私もやだ…イノリがいないのは嫌だ!!うぁぁぁんっ!!」
いつもは虫の声と草の匂いに包まれている2人を
今日は波の音と潮の香りが包み込む。
色んな音や匂いがあるこの世界で
一番大切で一番大好きなイノリの心臓の音とイノリの匂いに包まれ
キヨは幸せだった。
「…怒鳴って悪かったな」
「イノリの怒りんぼ…」
「だから謝ってんだろーが!!」
イノリはキヨを再び引き寄せるとキヨの後頭部を抱きかかえ、額にキスをした。
キヨは真っ赤になると泣き止んだ。
イノリだけが使える魔法。
キヨはイノリの胸に頬を寄せた。
私が泣くのはイノリにキスをして欲しいから。
私が甘ったれなのはイノリに頭を撫でて欲しいから。
私がイノリだけを求めるのは…
愛しているから。
イノリが私を幼なじみや手の掛かる妹としか見ていなくても
こうして一緒にいられるなら、それでいい。
イノリがいなくなるくらいなら、今のままでいい。
だからどうか神様…
イノリを取らないで下さい。
イノリだけは私から奪わないで。
キヨはそう願った。

