ある夏の日、キヨはイノリを探していた。
家や公園、田んぼなどを探すが何処にもいない。
イノリがいないというだけで、キヨは不安と孤独感にかられていた。
泣きそうになりながら歩いていると、河原の草むらから見慣れた黒い癖っ毛の頭が覗いていた。
「――っ!!イノ…リ…」
キヨが駆け寄ろうとすると、携帯用ゲームをしているイノリの横には見知らぬ女の子が座っていた。
「へ?…あの子誰?」
まだ小学生のキヨだったが、この時嫉妬にも似た感情を感じた。
お気に入りの玩具を取られたような気持ち。
でもそんなちっぽけな気持ちとは違った。
キヨが眉を寄せながら2人を見ていると、女の子がイノリの頬にキスをし、そのまま走り去っていった。
当のイノリは何もなかったかのように、ゲームをし続けている。
そんなイノリに歩み寄ると、キヨはイノリのゲーム機を奪い取った。
「!!!!…キヨ?何だよ、いきなり。びっくりするじゃねぇか」
「イノリの女好き!バカ!!アホ!!寝癖っ!!」
「はぁ!?」
涙目で叫ぶキヨを見たイノリは溜め息を吐く。
「…妬いてんのか?さっきの子は今日ここで初めて会った名前も知らねぇ奴だ。もう会う事ねぇよ」
「でもチューしてたもん!!」
「勝手にされたんだよ!!いちいちうるせぇな!!」
イノリの言葉に怒ったキヨは、イノリのゲーム機を川に投げた。
ボチャン…と重い物が沈む音が河原に響く。
家や公園、田んぼなどを探すが何処にもいない。
イノリがいないというだけで、キヨは不安と孤独感にかられていた。
泣きそうになりながら歩いていると、河原の草むらから見慣れた黒い癖っ毛の頭が覗いていた。
「――っ!!イノ…リ…」
キヨが駆け寄ろうとすると、携帯用ゲームをしているイノリの横には見知らぬ女の子が座っていた。
「へ?…あの子誰?」
まだ小学生のキヨだったが、この時嫉妬にも似た感情を感じた。
お気に入りの玩具を取られたような気持ち。
でもそんなちっぽけな気持ちとは違った。
キヨが眉を寄せながら2人を見ていると、女の子がイノリの頬にキスをし、そのまま走り去っていった。
当のイノリは何もなかったかのように、ゲームをし続けている。
そんなイノリに歩み寄ると、キヨはイノリのゲーム機を奪い取った。
「!!!!…キヨ?何だよ、いきなり。びっくりするじゃねぇか」
「イノリの女好き!バカ!!アホ!!寝癖っ!!」
「はぁ!?」
涙目で叫ぶキヨを見たイノリは溜め息を吐く。
「…妬いてんのか?さっきの子は今日ここで初めて会った名前も知らねぇ奴だ。もう会う事ねぇよ」
「でもチューしてたもん!!」
「勝手にされたんだよ!!いちいちうるせぇな!!」
イノリの言葉に怒ったキヨは、イノリのゲーム機を川に投げた。
ボチャン…と重い物が沈む音が河原に響く。

