祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

麦藁じいちゃんは、ちゃんと婆さんに会えたのだろうか。


旅をちゃんと終える事が出来たのだろうか。




「懐かしいね。麦藁じいちゃん」

「あぁ。色んな話聞いたよな」

「………スイカ美味しかった」

「今思うと、どこの誰だったんだろうって感じだけど俺大好きだったなぁ」

「会えたのかしらね。婆さんに」




高校最後の夏休み。

5人は河原でいつものように寄り添って、空を見上げていた。






麦藁じいちゃん。

今となって、あの時のじいちゃんの言葉の意味がわかったよ。



5人は確かな絆で繋がっている。
5人でいる事の意味がわかる。

幸せを感じる。





これからも何があってもずっと5人、一緒に歩いていくよ。


じいちゃんとの約束、ちゃんと守るからね。








あの日じいちゃんが見ていた夕日と同じ夕日が


でこぼこに5人の影を地面に映し出していた。