祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

「いってぇな!!物投げんな」

「うるさい!一体何の用よ!!」

「…あぁ。明日さ2人でどっか行こうぜ」

「カンナ達は誘わないの?」

「たまには2人も悪くないだろ。それにカンナとカゼは明日から部活の合宿だよ。わかったな!?わかったなら早く着替えて寝ろよ」



イノリはそう言うと窓を閉めて部屋へと戻って行った。




「…おやすみ、イノリ」



部屋に入って行ったイノリに呟くと、カーテンを閉めキヨはベッドに入った。


露店で買った指輪を握りしめながら、眠りに引き吊りこまれていった。







「おい!!キヨ!!」



翌朝、激しく揺さぶられたキヨは目を覚ました。

目の前には見慣れたイノリの顔。




「ん〜…何?」

「何じゃねぇよ!!もう昼過ぎだぞ?いつまで寝るつもりだよ!!早く起きろ」



キヨが目を擦りながら時計を見ると、針は既に12時過ぎを指していた。




「早くしないとケンが来ちまうだろ。早く着替えて出掛けるぞ!!」

「…はいはい。ケンも連れて行ってあげればいいのに…」

「あいつはいいんだよ!とにかく早く着替えろ。ベランダで待ってるから」



イノリはそう言うとベランダに出た。



キヨは急いで顔を洗い、化粧をして着替えるとベランダのドアを開ける。