祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

ケンの言いかけた言葉が気になって仕方がないキヨ。


2人はコンビニに着くと大きな袋に入った花火を買い、河原へと向かった。



「ねぇねぇ、ケン〜。さっき何を言いかけたの?」

「だから内緒だってば!!」

「ケチ!!ケンのケの字はケチのケなんだ」



キヨがぷいっとそっぽを向くと、ケンは笑う。




「…じゃあ、キヨがチューしてくれたら教えてあげてもいいよ」

「じゃあいい。言わなくて」

「ガーン!軽くフラれた気分…」



2人は小走りで河原へと急いだ。



河原には待ちくたびれたのか寝そべるカゼと、空を見上げるカンナ。そして川に向かって石を投げているイノリがいた。




「花火買ってきたよ。早速やろう」


キヨはガサガサと花火を袋から取り出す。


すると寝そべっていたカゼが起き上がった。




「………火。買ってきた?」



カゼがそう呟くと、キヨとケンはあっ!!と口を開いた。


キヨとケンが3人に頭を下げると、カゼはキヨの頭を撫で、歩き出した。




「………カンナ。買いに行こう」

「そうね。今度は私達が行ってくるわ。……ケンも行くわよ、あんたのせいなんだから」



渋々カンナとカゼについていくケン。

3人はコンビニへと向かった。




「ったく。バカ2人に行かせるんじゃなかったぜ」

「うぅっ…ごめんなさい」



キヨが俯くとイノリはガシッとキヨの頭を掴み、髪を撫で回す。