叶わないと想いながらもその恋心に溺れていたキヨとイノリ。
そんな2人がやっと素直に向き合い、抱きしめ合っている時、ケンはカンナの妊娠を知った。
「カンナ、よかったね。カゼとの子どもが出来て」
「うん。この子のおかげで…ううん、この子を与えてくれたカゼのおかげで私は生きていけるわ」
まだ確定はしていない妊娠。
しかしカンナは、自分の中に宿った命を確かに感じていた。
「…でもどうするの?どうやって育てるの?カンナだってまだ就職が決まっただけだし、妊婦の体で働くのは無理だよ」
「大丈夫よ。何とかなる。何があっても私は必ずこの子を産むの。カゼと私の愛が確かに存在した証だから」
カンナは真っ赤に腫れた目を細めながら、愛しそうに微笑んだ。
「……じゃあさ、俺がその子の父親になるよ。俺がカンナとカゼの子を守る。カゼの為にもね」
「…!!何言ってるの?だってケンはキヨがいるじゃない。…それに私はカゼを死ぬまで愛し続けるわよ」
ケンのまさかの発言にカンナは目を丸くした。
「キヨにはイノリがいる。…俺は知ってるんだ。キヨが今でもイノリを想ってること。ずっと知ってたよ」
「ケン…」
「俺がカンナと結ばれたら、キヨも心置きなくイノリの元へ行けるだろ?……それに、俺の中でカンナだってキヨと同じくらい大切な女の子だよ」
ケンがそう言って微笑むと、カンナはケンに抱きついた。
そんなカンナをケンは抱きしめ返した。
「カンナは何があってもカゼだけを好きでいて?…俺は代わりでいいから、ただカゼが残した命を一緒に育てさせてくれ」
「…ありがとう、ケン」
キヨの事が好きだ。
きっと諦められる日は来ない。
けれど亡き親友が遺した命を守ってやりたいと強く思う。
それがカゼへの餞だとケンは思った。
そんな2人がやっと素直に向き合い、抱きしめ合っている時、ケンはカンナの妊娠を知った。
「カンナ、よかったね。カゼとの子どもが出来て」
「うん。この子のおかげで…ううん、この子を与えてくれたカゼのおかげで私は生きていけるわ」
まだ確定はしていない妊娠。
しかしカンナは、自分の中に宿った命を確かに感じていた。
「…でもどうするの?どうやって育てるの?カンナだってまだ就職が決まっただけだし、妊婦の体で働くのは無理だよ」
「大丈夫よ。何とかなる。何があっても私は必ずこの子を産むの。カゼと私の愛が確かに存在した証だから」
カンナは真っ赤に腫れた目を細めながら、愛しそうに微笑んだ。
「……じゃあさ、俺がその子の父親になるよ。俺がカンナとカゼの子を守る。カゼの為にもね」
「…!!何言ってるの?だってケンはキヨがいるじゃない。…それに私はカゼを死ぬまで愛し続けるわよ」
ケンのまさかの発言にカンナは目を丸くした。
「キヨにはイノリがいる。…俺は知ってるんだ。キヨが今でもイノリを想ってること。ずっと知ってたよ」
「ケン…」
「俺がカンナと結ばれたら、キヨも心置きなくイノリの元へ行けるだろ?……それに、俺の中でカンナだってキヨと同じくらい大切な女の子だよ」
ケンがそう言って微笑むと、カンナはケンに抱きついた。
そんなカンナをケンは抱きしめ返した。
「カンナは何があってもカゼだけを好きでいて?…俺は代わりでいいから、ただカゼが残した命を一緒に育てさせてくれ」
「…ありがとう、ケン」
キヨの事が好きだ。
きっと諦められる日は来ない。
けれど亡き親友が遺した命を守ってやりたいと強く思う。
それがカゼへの餞だとケンは思った。

