「ところで私に何か話があったんじゃないの?わざわざバイト先まで来てくれたってことは」
キヨの問いにカゼは頷いた。
「………キヨは好きな人いる?」
「何よ、改まって。知ってるクセに」
「………イの付く人か。ずっと変わってないんだね」
キヨは口数が少ないけれど、だからこそ信頼出来るカゼには隠す必要はないと思い、素直に頷いた。
「………キヨとイノリは似合うよ。2人はお互いを誰よりも…理解してる」
「どうかな。イノリは私を女として見てないよ」
「………そんな事ない。きっとイノリもキヨの事……」
カゼが言い掛けるとキヨはカゼの腕を掴み、首を横に振った。
確信が持てないことを変に期待したくはなかった。
「私の事はいいよ。もう十何年も片思いしてるんだ、慣れちゃったよ。……それよりカゼは?何かあったの?」
「………キヨにだけは話す。1番信頼してるのキヨだから」
カゼはキヨを見つめると本音を話し始めた。
キヨの問いにカゼは頷いた。
「………キヨは好きな人いる?」
「何よ、改まって。知ってるクセに」
「………イの付く人か。ずっと変わってないんだね」
キヨは口数が少ないけれど、だからこそ信頼出来るカゼには隠す必要はないと思い、素直に頷いた。
「………キヨとイノリは似合うよ。2人はお互いを誰よりも…理解してる」
「どうかな。イノリは私を女として見てないよ」
「………そんな事ない。きっとイノリもキヨの事……」
カゼが言い掛けるとキヨはカゼの腕を掴み、首を横に振った。
確信が持てないことを変に期待したくはなかった。
「私の事はいいよ。もう十何年も片思いしてるんだ、慣れちゃったよ。……それよりカゼは?何かあったの?」
「………キヨにだけは話す。1番信頼してるのキヨだから」
カゼはキヨを見つめると本音を話し始めた。

