祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

いつものように車で大学に向かった5人。


大学に着くと掲示板に休講の貼り紙が貼ってあった。




「休講かぁ。折角来たのにね」

「バイトまで時間あるし、折角だからカラオケ行かね?」



イノリの意見に賛同する4人。

うんともすんとも言わないカゼにキヨは問い掛けた。




「カゼも行くでしょ?」

「………俺はサークル行く」



サッカーサークルに入っているカゼはそれだけ言うと、足早に部室へと去っていった。




「本当にカゼはサッカーが好きだね。でも最近カゼおかしくない?前以上に付き合いが悪いっていうか。まぁ元からかなりの自由人だけどさ」


「ケン、カゼをバカにしないでくれる?」


「うっ…すみません」




カンナに睨まれたケンはカンナにペコペコと頭を下げた。



カゼを除いた4人はカラオケBOXに足を運び、バイトの時間まで騒いでいた。





イノリ達と別れ、バイト先のカフェへと向かったキヨ。


キヨが制服に着替えホールへ出るとカゼが1人、席に座っていた。