祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

公園に着いた5人は雪合戦を始める。



暫く本気になって雪を投げ合っていた5人は、はしゃぎ疲れ息を切らしながら雪が積もる地面に仰向けに寝っ転がった。




「そうだ。桜が咲いたら、今年もみんなでお花見行こうね」

「バカか。桜が咲く頃はもう東京だ」

「あっ…そっかぁ…」




キヨは空に向かって白い息を吐いた。


空からは止み始めた雪の花が、輪になって寝そべる5人にちらちらと降り注ぐ。




するとカゼがムクッと起き上がった。




「………ちょっと待ってて」

「へっ?カゼ?」




カゼはパタパタと服についた雪を払うと、走って公園から出て行った。



4人は首を傾げながらカゼを見送る。




「カゼどうしたんだろう?トイレかな」

「トイレならそこらですればいいのにね。レモンシロップのかき氷が作れるのに」


「………ケン、下品だ」





キヨとケンが話していると両手いっぱい何かを持っているカゼが戻ってきた。