祈りのいらない世界で〜幼なじみの5人〜【実話】

トウモロコシを食べ終えた5人は、日も暮れてきたので家に帰る事にした。



明日遊ぶ約束はしなくても、自然に明日もだとわかっている5人。




キヨは明日はどこに行こうかと考えながら、ベッドの中に入った。




「今日はカゼ格好良かったなぁ。トウモロコシも美味しかったし。みんなでいると毎日楽しいな…」




今日の事を思い返していたキヨが段々と眠気に誘われていくと、もう夜遅い時間なのに窓を叩く音がした。




「ん?窓…コツコツいってる…」




キヨが眠たい目を擦りながらカーテンを開けると、バルコニーにイノリが立っていた。




「イノリ!?こんな時間に何してんの?」



密接しているイノリとキヨの家はベランダから行き来が出来る。


イノリは所々怪我をしていた。




「ほっぺた怪我してるよ?どうしたの?」




キヨが首を傾げると、イノリはキヨの頭に麦わら帽子を被せた。