ライブが終わり、打ち上げに居酒屋へと向かった4人。




「じゃあケンの活躍を祝ってカンパーイ♪」

「カンパーイ!!!!」



4人はグラスを重ねる。





「ケンのバンドって結構人気あったのね。びっくりしちゃったわ」


「でしょでしょ♪これでデビュー出来たら最高なんだけどね」


「………キヨが妬いてたよ」




カゼがぼそりと呟くと、キヨは咽せり出す。





「カゼ!余計な事言わないでよ!!」




キヨがカゼを叩くと、ケンはキヨに抱きついた。





「キヨ可愛い―!でも妬かなくて大丈夫だよ。今日歌った最後の曲はキヨの為に歌ったから。…気付いてる?」


「うん。気付いたよ。だって昔、ケンが私に作ってくれた曲だもん」


「あの時はキヨのイノリへの想いを綴ったけど、今日は俺のキヨへの想いって事で歌ったんだよ。そこ、覚えといてね」




ケンは照れ隠しに酒を一気に飲み干した。



するとケンの携帯が鳴る。