キヨが泣く事さえ出来ない程の絶望に襲われていると、ドアをノックする音が響いた。
「………キヨ、入るよ」
部屋に入ってきたのはカゼ。
カゼはカレンダーの前に立ち竦むキヨに歩み寄る。
「………何見てるの?何かあった?」
カゼがキヨの顔を覗くと、キヨの瞳には何も映っていなかった。
「………キヨ?」
心配したカゼがキヨの頬を触ると、キヨの瞳からは涙が次々に零れ落ちてきた。
「………どうしたんだよ。キヨ?話して?」
「カゼには関係ない」
「………キヨが俺を嫌いになるのもわかる。でも俺は昔と変わらずキヨが好きだ。だから心配くらいさせてよ」
カゼはキヨにとって、一番の理解者だった。
口数は少ないけど、いつも的確な事を言ってくれる彼は、いつだってキヨの気持ちを察してくれていた。
でも、あんな行為をしてしまった今。
昔のように接する事など出来るのだろうか…
キヨは確かに出来たカゼとの距離を感じた。
それと同時にカンナとの距離も…
「………キヨ、入るよ」
部屋に入ってきたのはカゼ。
カゼはカレンダーの前に立ち竦むキヨに歩み寄る。
「………何見てるの?何かあった?」
カゼがキヨの顔を覗くと、キヨの瞳には何も映っていなかった。
「………キヨ?」
心配したカゼがキヨの頬を触ると、キヨの瞳からは涙が次々に零れ落ちてきた。
「………どうしたんだよ。キヨ?話して?」
「カゼには関係ない」
「………キヨが俺を嫌いになるのもわかる。でも俺は昔と変わらずキヨが好きだ。だから心配くらいさせてよ」
カゼはキヨにとって、一番の理解者だった。
口数は少ないけど、いつも的確な事を言ってくれる彼は、いつだってキヨの気持ちを察してくれていた。
でも、あんな行為をしてしまった今。
昔のように接する事など出来るのだろうか…
キヨは確かに出来たカゼとの距離を感じた。
それと同時にカンナとの距離も…

