部屋に戻ったキヨがふとカレンダーを見ると、ある事に気がついた。
「……え?…あれ?」
カレンダーに毎月丸印をつけているキヨ。
その印は月経のマークだった。
しかし、先月と先々月のカレンダーを捲ってみても
カゼと体を重ねた日以降、印はついていない。
「…まさか……」
キヨは下腹をさする。
そういえばあの日、勢いでしてしまったからカゼは避妊をしていなかった気がする。
キヨはカゼの部屋へ行こうとドアノブを掴むと、その手を離した。
「…言えない。もし妊娠してても…誰にも言えないよ」
カゼの事が好きなカンナに相談など出来るわけがない。
ケンだっていい加減呆れるはず。
私が頼んでしたこと。
愛情も何もない行為だったのだから、カゼだって妊娠したなんて言われても困ってしまう。
…イノリはいない。
今すぐ誰かに話したい、相談したい、助けてほしいのに誰もいない。
キヨは世界に見離された気持ちになった。
「…っ…どうすれば…いいの?」
恐い…
本当に妊娠してしまっていたら、中絶も出産もする勇気がない。
お金もない。
恐い…
1人じゃ何も出来ないのだと思い知らされそうで恐いよ。
「……え?…あれ?」
カレンダーに毎月丸印をつけているキヨ。
その印は月経のマークだった。
しかし、先月と先々月のカレンダーを捲ってみても
カゼと体を重ねた日以降、印はついていない。
「…まさか……」
キヨは下腹をさする。
そういえばあの日、勢いでしてしまったからカゼは避妊をしていなかった気がする。
キヨはカゼの部屋へ行こうとドアノブを掴むと、その手を離した。
「…言えない。もし妊娠してても…誰にも言えないよ」
カゼの事が好きなカンナに相談など出来るわけがない。
ケンだっていい加減呆れるはず。
私が頼んでしたこと。
愛情も何もない行為だったのだから、カゼだって妊娠したなんて言われても困ってしまう。
…イノリはいない。
今すぐ誰かに話したい、相談したい、助けてほしいのに誰もいない。
キヨは世界に見離された気持ちになった。
「…っ…どうすれば…いいの?」
恐い…
本当に妊娠してしまっていたら、中絶も出産もする勇気がない。
お金もない。
恐い…
1人じゃ何も出来ないのだと思い知らされそうで恐いよ。

