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帰り道、通りかかった公園に寄った。
ベンチがひんやりする。



「お前、山城のこと気にしてるだろ」


「……」


「……」


「私、可愛くない……」


「知ってるよ」


「駿也もああいう可愛い子の方がいいんでしょ?」



そういうつもりはないんだけど、自然と尖った口調になる。



「俺は、ゆりながちょうどいいよ。あの手は一回痛い目見てるし……」


「でも、たまにゆりなが甘えてきたら嬉しいよ」



座ってる駿也の目の前に立つ。



「じゃあ、ハグして、キスして、エッチして!」



叫ぶように言うと、駿也もすっと立ち上がり、私を抱きしめるとちゅっと音を立てて唇に触れた。