あたしはとっさに腕を
引っ込めた。



『前から付いてるよ!』



禅は信じてくれたけど
ヒデはなんだか
納得いかない様子。




「俺のおごりでカラオケ行かね?」



ヒデは何かを試してるのか
カラオケに誘ってきた。




「稚菜がいいなら行きたい。」



禅はやっぱり行きたいみたいで
ウズウズしてる。




『いいよ。』



あたしは最後まで
誤魔化してやる。