☆No One Knows~キミといた日々~☆

そこからどうやって
帰ってきたか覚えてない。



「帰ってくんの遅くねぇ?」



『ごめん。』




あたしは禅にそう言い
布団に潜った。



あたしはもらってきた
薬を見つめた。



最後の強い薬が
効かなくなった時
あたしの未来の砂はなくなる。



でもお医者さんに
手術すれば治ると言われた。




だけど手術をすれば
声を失い余命が短くなる。




ならあたしは禅に言わずに
このまま生きよう。