昔から好きだった童話を愛する心も根強く健在していて、自室の本棚には幼少の頃愛読していた絵本がズラリ。
思い描いた濃厚ロマンスを、ファンシーチックなノートに小説として綴るようになったのは、確か小学校五年生のことだったと思う。

ちなみにタイトルは「木苺姫とシルクハット王子」。
ご察しの通り現代物ではなく、西洋童話に強く影響された結果生み出されたこの処女作。
不思議の国のアリスとピーターパンを足して、2で割ったところにシンデレラを掛けたような結構感想に困る内容で、今思うとなかなかカオスである。

だいたい王子にシルクハットっていうのが、どこかミスマッチだ。
シルクハットなら伯爵とかそういう単語をチョイスするべきだろう。
少なくとも今の私なら、もっと適切な単語を引っ張ってこれる。