前向きな波に乗っている私は、持ち前のプラス思考を貫くことにした。
「ほら、さっさと乗らないと置いてくぞ」
なんて言っておきながら既に自転車を漕ぎ始めている和泉川先輩。
つくづく質が悪い人だ。
「あ、ちょっと待ってくださいよー!」
そうして慌てて立ち上がるなり駆けだした私は、自分の体がとても身軽になっていることに気付いた。
きっと色々と抱え込んでいた、悩みとか不安とかが消えたからかな。
これで明日からもうあんな憂鬱な思いはしなくて良いんだよね。
燃えるような夕陽を背景に私は走る。
想い人の乗る自転車を追って、ひたむきに走る。
……ていうかさ、本気で置いていくつもりなのか、一向に止まってくれる気配が無いんですけど。
それどころかどんどん遠くなっていくんですけど。
結構良い雰囲気だと思っていたらそれをさらっと台無しにする辺りは、デリカシーに欠ける和泉川先輩らしいというかなんというか。とんだ乙女心クラッシャーである。
結局このあと、軽く一キロは走らされた私であった。
特訓のお陰なのか、すっかり体力がついたものだ。
「ほら、さっさと乗らないと置いてくぞ」
なんて言っておきながら既に自転車を漕ぎ始めている和泉川先輩。
つくづく質が悪い人だ。
「あ、ちょっと待ってくださいよー!」
そうして慌てて立ち上がるなり駆けだした私は、自分の体がとても身軽になっていることに気付いた。
きっと色々と抱え込んでいた、悩みとか不安とかが消えたからかな。
これで明日からもうあんな憂鬱な思いはしなくて良いんだよね。
燃えるような夕陽を背景に私は走る。
想い人の乗る自転車を追って、ひたむきに走る。
……ていうかさ、本気で置いていくつもりなのか、一向に止まってくれる気配が無いんですけど。
それどころかどんどん遠くなっていくんですけど。
結構良い雰囲気だと思っていたらそれをさらっと台無しにする辺りは、デリカシーに欠ける和泉川先輩らしいというかなんというか。とんだ乙女心クラッシャーである。
結局このあと、軽く一キロは走らされた私であった。
特訓のお陰なのか、すっかり体力がついたものだ。