「ごめんよもぎちゃん、私今日ちょっと調子悪いから部活休むね」
「大丈夫なの?一人で帰れる?」
「うん、平気だよ。悪いけど香坂先生に伝言お願いできるかな?」
「了解なの。気を付けて帰ってなの〜」
「ありがとう。それじゃまた明日ねー」


放課後になり部活に向かったよもぎちゃんに手を振ってから、私は冴えない足取りで校門を出た。
こんなパッとしない調子で部活に出ても、みんなに迷惑をかけちゃうかもしれない。

というわけで本日のマネージャー業はお休みさせていただきます。
とは言ったものの、これからどうしよう。
今日は家に帰っても特にすることないしなぁ……。

曇った表情のまま色々と考えを巡らせた結果、気晴らしに商店街に行くことにした。
雑貨屋にでも立ち寄って、新しいシャープペンを購入するのも良いかもしれない。
しかし残念ながらその考えはハズレだった。