「アラー?寝てる間におしっこタイム終わってしまったんかいな?ウチでかいの漏らしそうなんやけど」
「はあぁぁぁ!?きったねー、近寄るなよ!」
「ミッツン冷たいなぁ。ウチら昨夜裸の付き合いした仲やん。ホンマ激しかったわー」
「誤解を招くような言い方はやめろ!」


後方から聞こえてきたヤネンとミツルの汚い会話をなるだけ聞き流し、通路を挟んで隣に座る和泉川先輩の方をさりげなく見やれば、綺麗な横顔が夕陽に照らされていて視線が釘付けにされてしまう。

やっぱりカッコイイなぁ……。
昨夜私を助けに来てくれた和泉川先輩は、騎士というより山賊って感じだったけど。

和泉川先輩からのプレゼント、大切にしよっと。
私はぎゅっとシャープペンを握り締めた。