特別インタビュー第6弾 永良サチさんに聞いてみよう!

みんなどうやって小説を書いてるんだろう?野いちごの書籍化作家に突撃インタビュー!

人気作家さんたちがユーザーの質問に答えてくれました♪

1.小説を書こうと思ったきっかけはなんですか

私は小さい頃から漫画家になりたくて、長年その夢を追い続けていました。

ですが、ある時を境に漫画家になるのは無理かもしれないということを悟り、頭の中にある物語を形にするにはどうしたらいいんだろうと考えた結果、『描く』ことから『書く』ことに変えよう!と思ったのが小説を書くきっかけです。

2.なぜ野いちごで書き始めたのですか

【小説 投稿】みたいな感じで検索をかけたところ、一番上に野いちごのサイトがあったことは覚えています。

それで開いてみたらピンク色で可愛いし、当時はコイチゴちゃんというマスコットキャラクターもいたので(今もいると信じてる!笑)初心者の私でも使いやすそうだなと思って野いちごに登録しました!

3.どんなときに話を思いつきますか

お皿洗いをしてる時やお風呂に入ってる時。もちろんアニメや漫画を見てる時やベッドに入って目をつぶった時に思いつくこともあります。でも瞬間的に思いついたものは瞬間的に忘れてしまうので、どんなに忙しくてもどんなに眠くても必ずメモします。

そのまま止まらなくなって本文を書いてしまう時もあります。何度も言いますが瞬間的に降ってきたアイデアに後でやろうは通用しないと思っているので、後悔しないためにも絶対に見逃さないようにしてます。

4.初めて書いた作品(または初書籍)に関する思い出・思い入れなどを教えてください

初めて書籍として形にしていただいたのは『キミがいなくなるその日まで』という物語でした。

自分の作品が本になるということが信じられないまま編集作業に入り、赤ペンはなにを使ったらいいんだろうとか。ママイキってどういう意味だろうとか(笑)とにかくわからないことだらけで必死でした。そのぶんデビュー作は思い入れが強く、今でも読み返します。本になるという奇跡も、本屋さんで並んでいた時の感動も、初めての編集作業であたふたしていた自分のことも、絶対に忘れてはいけないことだと思ってます。

※「イキ」は、修正指示を取り消したいときに使用する校正記号のことだよ!

5.書いていて特に大変なこと・つらいことはなんですか

物語を書きはじめたら1秒でも早く終わらせたいと思っているので、完結するまで休まずに書いてることが大変であり、そういう性分なので諦めてる部分でもあります。

あと書いてる時はひとりなので孤独とも戦ってます。そういう時にはTwitterを開いて「あ、みんなここにいた」って安心したり、小説を書いてる投稿を見て「みんな頑張ってるから私も頑張ろう!」って勝手に勇気をもらってます。

6.小説を作るとき、気を付けていることなどはありますか

自分の趣味として書いてる小説はあまり深いことは考えずに好き勝手に書いてますが、書籍にしていただく作品はレーベルごとに読者層が違うので、それに合わせて表現や書き方を気を付けています。

あとはとにかく中弛みをしないように、読者さんに最後まで飽きずに読んでもらうことをつねに心がけていますね。それを実行できているかはわかりませんが、ちゃんと意識することが大切だと思います!

7.学生のうちにしておけばよかった!ということはありますか

これはもう、部活ですね。学生時代は一応陸上部に所属してましたが、3年間幽霊部員でした。

なので仲間と一緒に汗を流したり、またはライバルがいて日々競い合ったり。選手に選ばれなくて悔し涙を流したとか、努力したことが報われて喜んだりなど、そういう経験をしないまま大人になってしまいました。だからこそ物語の中だけでも青春をしよう!と、部活ものは定期的に書きたくなります。

8.息抜きの方法を教えてください

ズバリ小説を書くことです!甘いものを食べるとしょっぱいものが食べたくなるのと同じで、恋愛を書いたらホラーが書きたくなって。ホラーを書いたら青春が書きたくなって。青春を書いたらラブコメが書きたくなって。ラブコメを書いたら重いだけのシリアスな話が書きたくなります。こんな感じで色んなジャンルをループしながら楽しく息抜きしてる感じですね!

9.最近読んだ作品を教えてください(野いちご以外も可)

野いちごだとさんの『ふたごの愛され注意報♡ イケメンたちは、ふたご姉妹に夢中です』さんの昼と夜の間で、僕らは手をつなぎ合う』を読みました!野いちご以外だと、『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』を少しずつ読んでます。最近は本当に読書する時間が取れないので、チベットスナギツネみたいな目で積み本を眺めています……。

10. 一作品にどれくらいの期間をかけますか?

基本的に長編は1カ月で書き上げるようにしてます。文字数によってはもう少しかかる場合もありますが、早い時には2週間くらいです。早ければいいということではないですが、人よりも集中力がないので書けるうちに書かないと書けなくなってしまうタイプです。

11. 書いている途中の小説に飽きて、 ほったらかしにしてしまう作品とかはありますか?

めちゃくちゃあります!(大声)

現在野いちごのサイトで公開してる作品が93作あるんですが、それ以上に非公開作品が95作もあります。そのほとんどが3万字くらい書いて飽きて

しまったものです。でも私にとってはそれらもアイデアのひとつなので、読み返してインスピレーションが湧いたり、設定を合体させてひとつの作品にしたり。今の私だったら書けるかも?と数年ぶりに向き合ったりもします。飽きてほったらかしにした物語でも消すのはもったいないので必ず残しておきます!

12. 今までスランプになったことは?

もちろんありますよ!スランプを通り越して「あ、小説を書くのはもうやめよう」と朝起きて一番に思う日もあります。嫌になりすぎて書くことから離れたこともありますし、他に生き甲斐を見つけようとしたこともありましたが、最後には必ず小説を書くという場所に戻ってきてしまいます。どんなにスランプになってもどうせ戻ってくることが10年以上かけてわかったので今はスランプなんて無視してます(笑)

13. 作品のタイトルはいつ決めていますか?教えて下さい。

タイトルは主人公の名前や設定よりも前に決めることが多いです。日頃からタイトルだけを考えることが好きなので、アイデア以上に作り溜めています。このタイトルが使いたいという理由で物語を考えることもありますが、一生使わないだろうなっていうタイトルもたくさんあるので、誰かもらってほしいくらいです!

14. 長編作品のプロット作りはしていますか?どのように作っているか、作成時のポイントを教えてください。

プロットは最近になってようやく作るようになりましたが、基本的に頭の中で最初から最後まで物語を作ってしまうのでプロットなしでも平気だったりします。そうやって長年書いてきたので、実は私もプロットの書き方がわかってません!なので私の場合はほぼ本文に近いプロットが完成します。台詞やモノローグなども浮かんだまま全部書いてしまってます。参考にならなくてすみません……!!

15. 何で一見バッドエンドになりそうな話をハッピーエンドにできるのですか!!是非教えて下さい…!

おそらくこれは命を扱った物語のことをさしていると思ってお答えしますね。

ヒロイン、もしくはヒーローが死んでしまう結末でもこれはハッピーエンドだと言っていただけることが多いです。それはただ命が消えていくだけではなく、残していくものがたくさんあるからだと思います。今まで重ねてきた思い出だったり、あるいはふたりの絆。大きなことを言えば愛かもしれません。結ばれなくても、離ればなれでも、最後には前を向けるような物語をいつも目指しています。

16.どうしてあんなに泣ける小説がかけるんですか?

こんなことを言えば語弊があるかもしれませんが、私は泣ける作品を書こうと思ったことは一度もありません。もちろん作品ごとにテーマは決めますが、こんなテーマですと自ら言うこともないですし、作品に込めたメッセージは読者さんがそれぞれ感じ取っていただいたことが全てだと思ってます。泣けるものを書こうとするより、小さなことでも誰かの心に刺さればいいという願いを込めて物語と向き合ってます!

17.ユーザー、読者へ一言

今回このような素敵な機会をいただけて光栄でした。たくさん質問を送ってくださって本当にありがとうございました!!色々と回答させていただきましたが、大切なのは楽しんで小説を書くことだと思います。そんな私もまだまだ勉強中です!一緒に頑張っていきましょう……!

そして最後に。野いちごは私にとって居場所であり、ホームだと思ってます。ユーザーさんや作家さんも優しい人ばかりなので本当に大好きです!気づけばずいぶんと長く居座っていますが、まだまだ皆さんと一緒にいたいのでこれからもよろしくお願いします!(Twitter などで見かけたら気軽に声をかけてください!簡単に懐きますので!)

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