―もっと、刺激的な恋を。―

私が産まれた特に父と母が名付けてくれた。 でも16才になる頃私には、名前がいくつも存在するようになった…

母が日記代わりに五年間にわたり記した１4１首の短歌を残してくれていた。母は、９１歳で去って逝った｡この短歌は、その後に偶然に見つけたものである｡四人の子供が巣立ち、一人取り残された子供を思う母の心音、孤独に耐えた母の心音が、ひしひしと伝わってくる｡ この母の心音を、短歌に添えて綴った。

誰も信じないと誓ったあの日から ずっと一人で生きてきた 『俺がお前を信じるよ』 そんな私に あなたは優しく手を差し延べた 『あんたバカじゃないの』 私には誰も必要ない もう 二度と泣かないと誓った そう 誓ったはずなのに…… 『人の温もり教えてやるよ』 やめて…… これ以上私の中に入って来ないで…… ◆　◆　◆　◆　◆ 愛を知らない少女１７歳 に× 愛を与える男２８歳 私は愛なんかいらない ◆　◆　◆ 【祝】４月２４日書籍化決定！ 　12月16日電子書籍発売！ ◆　◆　◆ 素敵なレビューや感想くださった皆様、 そしてすべての読者様、本当にありがとうございます☆ 【注】書籍とは一部内容が異なる所がありますが、御了承下さいませm(__)m